里山野菜

ビオ・フォレストリー −農林業複合型のオーガニック栽培手法−

近年、地球環境の変動を受け、猛暑や長雨などの異常気象が頻発しています。 こうした環境変化によって起こる被害は、風雨による作物への直接的な打撃だけではありません。長く雨が降って水浸しになったり、日照が足りなかったり、逆に全く雨が降らなかったりと天候不順が長引けば、病虫害の発生リスクが高まってしまいます。もはや、露地においては薬なしには作物は作れない時代になってしまったのかもしれません。

でも、本当にそうなのでしょうか?森林に目を向けてみましょう。ここでは異常気象があろうがなかろうが、植物はたくましく育っています。また人が育てているわけではないのに、栄養を与えているわけではないのに、数十メートルの巨木が立ち並んでいます。そして、ここで育つ健全な植物には病虫害は決して出てきません。植物の生命力が高く、免疫作用がきちんと機能しているからです。このような健全な植物をはぐくむ秘密は、「森林の緩衝性」と、「土中微生物の多様性」にありました。

この仕組みにならい、微生物にとって安定的な環境を作り出し、その中でじっくりとよい土を育んでいくために、里山野菜では「ビオ・フォレストリー」という農林業複合型のオーガニック栽培手法を開発しました。これは、土中の微生物の環境を整えることに重きを置いた仕組みなので、肥料を与える通常の栽培方法とはノウハウが異なります。また、農薬や除草剤などの防除技術・遺伝子組み換え技術などは一切使用せず品質の高い作物を作ります。イメージとしては、お酒や味噌などを樽で熟成するようなイメージです。お酒や味噌の代わりに土が入っている様子を想像してください。その中で作物を育てるので、美味しいわけですよね(笑 全てが露地で作れるわけではなく、鳥や獣と取り合いになるようなシビアな作物は木造グリーンハウス内で安定的に作物を栽培するというように、現在、環境に応じて2パターンの栽培方法を使い分けています。

栽培テクノロジー
独自の栽培技術「ビオ・フォレストリー」は、土の中の微生物の生息環境を整えることにより、コントロールが難しかったオーガニック栽培を制御するテクノロジーです。(無農薬/化学肥料不使用 ※2019年末実用化予定)
栽培施設
野菜作りに適した木造温室を設計/建設。機能性と美観性を両立した栽培施設を追求しています。(2018年5月31日現在、「野菜蔵」第一号※研究施設 稼働中)